すくらんぶるえっぐ

普段思ったことや,やったこととかを適当に.カメラ,TDR,オーディオとかが趣味.服はアメカジが好きです.

今更,サカナクションのアルバム「834.194」についてちょっと語る.

みなさんどうも,たまごです.

 

去年の中頃,Spotifyをはじめたわけです.使い始めてからはそりゃもう満足して使いまくってるわけです.いろんな新しい曲やアーティストさんに出会って,どんどん音楽を楽しんでおります.

 

サカナクションもその1つで,Spotifyを始めてから本格的に聴き始めました.

 

そんな,「サカナクション初心者」の僕が,サカナクションのアルバム「834.194」についてちょっとだけ語ろうと思います.他の方がやられているような,1曲1曲のレビューはしません.

 

834.194はサカナクション7枚目のオリジナルアルバムで,前作から約6年ぶりのアルバムになっています.アルバムの間が6年も空くっていうのはなかなかですよね.

 

そもそも,僕がこのアルバムを聞くことになったきっかけは,「忘れられないの」という1曲.PVから見ても伝わってきますが,この80年代色の強い楽曲に心を打たれまして….普段から山下達郎さんの曲を聴いている僕としては,この曲にグッと来ざるを得ませんでした.笑

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Spotifyの画面でごめんなさい…. 

 

僕は基本的に音楽を聴く時は,あまりプレイリストとかを自分で作らずにディスク単位で聴くことが多いです.834.194は2枚組み構成になっているのですが,僕は「忘れられないの」が収録されているDISK1をずっと聞いていました.DISK1は「新宝島」をはじめとする,比較的キャッチーで多くの人が受け入れやすい曲調の曲が収録されています.このDISK1をずっと聴いてくると,飽きるわけでは無いですけど,流石にずっと同じ曲を同じ順番で聴いてくるので体に馴染んでくるんですよね.そうすると,新しい刺激ほしさにDISK2が聴きたくなってくるのです.

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DISK1の楽曲リスト.新宝島など,映画,CM,ドラマのタイアップ曲が並んでいる.

 

DISK2は,DISK1と比較してキャッチーな曲というよりは,落ち着いた曲調などが多く収録されています.またDISK1よりも明らかに,とっつきにくいディスクになっています.僕も初めて聴いた時は,正直あまりしっくり来ませんでした.それが理由でDISK1だけを聴いていたというのもあります.

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DISK2の楽曲リスト.DISK1と比較して,曲調がかなり違う.

 

当たり前かもしれませんが,このDISK1とDISK2はちゃんと意味を持って曲が割り振られてます.これは,サカナクションのボーカルである,山口一郎さんもインタビューなどで語ってくれています.DISK1は東京という名前がつけられていて,比較的「作為性」の強い楽曲を収録し,DISK2には札幌という名前がつけられていて,比較的「無作為」に作られた曲を収録しているとのこと.

だから,まだサカナクションのファンではない人がこのアルバムを聴いたときには,DISK2ではなくDISK1の方が好きというのは当然のことではあると思うんです.だた,このDISK2もDISK1を聞きまくった後に聞いてみると…,あら不思議.ものすごいグッと来るんですよねぇ….これがこのアルバムの素晴らしいところなんですよね.DISK1がある意味,キャッチーでポップでありながらもサカナクションを強く「布教」することの出来るCDに仕上がっていると感じました.DISK1を聞き込んでいるだけで,DISK2の曲を楽しめるような,サカナクション全ての曲を楽しめるようになるような土台みたいなものを勝手に作られてしまったような感じがします.笑

もちろん,他のアーティストさんのアルバムもいろいろな曲が収録されていると思います.ただ,この「834.194」は1曲1曲のつながりが強いんですよね.どのアーティストさんにも,「比較的ファン向けの楽曲」とリード曲のような「一般の人向けの楽曲」があると思っています.このアルバムはその2色のグラデーションが完璧で,要は「サカナクションのファンで無かった人たちをサカナクションのファンにさせる力」を物凄く強く感じたということです.どんどんサカナクションの深い世界に引き込んでくる.その引力の強さたるや….素晴らしいです.

 

これも,6年という長い年月が生んだ2枚組みになるほどの楽曲のおかげだと思います.この6年でサカナクションにも紆余曲折があったことも,山口一郎さんが語っていましたが,まさにその結晶がここで大きく光り輝いていると思いました.ここでそれを僕が書くのはなんか違うのかなと思ったので,もしこのアルバムを聴いて気になった人は読んでみてください.もはや,このボリュームはベストアルバムですよ.笑

 

とまぁ,古くからのファンでもなければ音楽マニアでも無いような人間が生意気にちょっとだけ語らせて頂きました.

 

もし,まだ「834.194」を聴いたことがなくて,このブログを読んでくださった方がいるのなら,是非聴いてみてください.本当に最高です.

 

それでは今回はこの辺で.